知らない子とも笑い合う力|USキッズランドで感じた娘の成長
bayabaya
ばやばや子育てnote
夕食を囲んでいると、猫たちがにゃあにゃあと鳴き出した。
「ごはん、まだなの?」と言いたげな声だ。思えば今日は、猫のごはんタイムを忘れていたのかもしれない。
すると、娘が口を開いた。
「猫たちにごはんあげる時間を決めたらいいんじゃない?」
唐突だけれど、妙に筋が通っている。
「いいね。何時にあげる?」と聞くと、
「そうだな〜朝の7時と夜の7時に、わたしがあげる」
「そうしよう。それじゃお願いね」
そんなやり取りを交わしながら、夕食は穏やかに進んだ。
娘は5歳。最近はひらがなに挑戦中。
この日も久しぶりに文字の練習をすることになった。
ただし、私は字が壊滅的に下手なので、指導は妻にバトンタッチ。
「そうじゃない、そうじゃない」
「もっとそこは長く!」
「見本を見ながら書くんだよ」
妻の声が食後のリビングに響く。
熱のこもったアドバイスが続くが、なかなか娘には届かないようだ。
そして突然、娘が「ピョンス!」と叫び出した。
「ピョンス!」「ピョンス!」
何度も、何度も、笑いながら叫び続ける。
なんだ・・・?
聞けば、“はね”の部分を書くときにそう言ってるらしい。
つまり「はね=ピョンス!」。
たしかに独自の学習法(?)ではある。だが、もう完全にふざけモード突入してしまった。「せ」のところでも何度も「ぴょんす」が止まらない。こうなったら練習はもうおしまい。
妻はぐったり。
「なんだか疲れた〜。眠気がすごい」
練習時間はせいぜい15分程度。
子どもの学習に付き合うのは、ほんの短時間でもかなり体力を消耗するようだ。
風呂に入り、娘を寝かしつけ、ようやくリビングで一息つく。
ふと猫たちのえさ皿に目をやると——空っぽ。
娘はさっそくごはんを忘れてたようだ。
今日決めたばかりなのに。
ごめんよ、猫たち。